大企業様で実際に起きた、デジタルフォレンジック調査の事例をご紹介します。
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故意に消された顧客情報
退職者のパソコンから消えたあるファイル
国内の営業部のマネージャーとして国内を行き来する従業員が、起業を理由に退職しました。退職後、その元従業員がマネージメントを主とする起業を行い、競合とのパートナー契約を結んだとの情報が入りました。
顧客から、退職した元従業員から、契約の乗り換えをしないかと打診があったと引き継ぎをした担当者に問い合わせが入ったことで、顧客情報を流用しているのではという疑いが出てきました。
総務部が貸与していたノートパソコンを回収していたため、データチェックを行いました。
社内では顧客管理を別のデータベースで行いますが、契約書などのデータフォルダは共有できる状況で、顧客番号を元に管理しているのですが、数千ある番号の中に、問い合わせくださった顧客の番号を含め、数十個データフォルダが抜けているところに気づきました。
まさか、顧客情報が抜かれている?
抜けている管理番号をもとに、案件の進捗を確認したところ『契約更新』となっているため、契約解除ではないようでした。関係者に確認したところ契約継続されている顧客であることも確認できました。
他に消されたデータを確認したところ、似たような契約条件の顧客のデータばかりでした。
今回インタビューを行った『デジタルフォレジック24』データ調査専門技術者によれば、社員個人に貸与されたパソコンによる故意に消されるケースが多いという。
「不審な動きをした痕跡を消すことで証拠隠滅を図るケースは多いですね。」
退職した元従業員との面談
退職者へデータが消えている件を確認したところ、消した覚えはないとのこと。
USBなどによるデータ持ち出しも社内ルールでNGとなっているため、絶対にしていないという証言でした。その証言に偽りがないことの誓約書に署名をしてもらいました。
誤操作による消去かもしれないが、データを持ち出した形跡を消すために、データもまるごと消した可能性があるという不信感はぬぐえないため、調査をすることにしました。
消されたデータを徹底調査
デジタルフォレンジックの業者へ調査依頼
不安を残したまま、業務を続けるわけにもいかず、何もなければそれでよいという気持ちで、パソコンから消えたデータを調査する『デジタルフォレンジック』を依頼しました。
消されたデータを復元するだけでは、故意に消したのか、それとも誤操作で消したのかがわかりません。データを持ち出した可能性として、USBなどの記録媒体が接続されたのかの記録を探る調査を同時に行いました。
貸与していたパソコンをお借りし、消されたままの状態からデータを復元できました。パソコンやソフトをいつ起動したのかの記録、外部から機器がアクセスされたのかのログ調査も結果として提出しました。
調査結果を元に損害賠償請求へ
結果、USBを何度か差し込み、顧客情報へのアクセスと情報をコピーさせた記録が調査データにありました。
その後、持ち出されたとされる10数件の顧客情報から、損害金額を想定し、この結果を証拠とし損害賠償請求を行う形で進めるとのお話でした。
「デジタルフォレンジックでは、調査したデータの内容については、我々は関与いたしません。あくまで抽出されたデータを『証拠保全』という形で、お客様にご提示するまでをサービスとしています。」
従業員に対しての日頃のデータ管理のルールを明確にし、管理権限をしっかりと持たせることで、故意に削除されるケースは防げます。それでも防ぎきれない、退職者の業務妨害には、まずデータ調査を行い、証拠保全しましょう。
社内のデータ管理、大丈夫ですか?
証拠保全ならデジタルフォレンジック
今回のような実際に持ち出されて損害が起きるケースもありますが、実際には業務に支障のないデータが消されていたというケースもあります。企業にとって不利益が起こりうる可能性がある場合には、社内調査のためにもデジタルフォレンジックで調査を行うというのもひとつの手です。
裁判に提出する場合、調査に関する関連資料の作成も必要となります。デジタルフォレンジック24では、手続きに必要な書類準備などにもスピーディに対応いたします。
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事例概要
名古屋市内の営業企画会社様
機器概要:ノートパソコン
症状:元従業員によるデータ持ち出しの可能性
納品物:消去データの復元による証拠保全(データ納品)、PCログ解析調査票
所用時間:4時間
選ぶなら安心と信頼の技術
一つでも多くの確かな証拠データを割り出すために、信頼の技術力を持った当社をお選びいただくことをおすすめいたします。
デジタルフォレンジック24は
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