世界で多数の企業が被害に遭っている「ビジネスメール詐欺」、数年前には国内で高額な被害事例が報道されるなど、日本国内でもその認知が広がりつつあります。
また、「ランサムウェアビジネス」や「ネット恐喝」も衰えるどころかその手法はますます巧妙になってきています。
デジタル社会の中、PCを利用する企業も多くあり、インターネットに接続していると思います。
インターネットに接続していることは、常に詐欺やウイルスなどの脅威にさらされている状態です。
そこで今回は、PCを利用する上で、最低限必要なセキュリティ対策について解説します。
Contents
「絶対安全」なセキュリティは無い!
PCのセキュリティ対策に、「絶対安全」という方法はありません。
他のPCよりも狙われにくくするという方法をとることが大事です。
PCにセキュリティを一回設定したから問題ないとは思わないように気を付けましょう。
毎年、向上されるセキュリティにも、定期的にチェックを行い、PCを見直す必要があります。
セキュリティ強化の方法
ソフトウェアの定期的なバージョンアップ
セキュリティで重要になるのは、「ソフトウェアのアップデート」です。
多くのソフトウェアベンダーは、インターネットを通して、継続的に修正プログラムを公開しており、Windowsの場合は「Windows Update」を使って配布されています。
様々な環境の変化に対応するため、ソフトウェアは日々更新されています。最新のソフトウェアにアップデートしておくことで、新たな脅威にも対応していくことが大切です。
古いソフトウェアでは修正プログラムの配布が打ち切られていることもありますので、最新のリスクに対応するためにも、ソフトウェアは定期的に最新のものにしましょう。
Windows PCは「Windows Defender」を利用
Windows PC(OS:Windows 10)をご利用している方は、「Windows Defender」を利用しましょう。
初期のWindows Defenderは、スパイウェア(PCから情報を抜き取り外部に流すソフトウェア)の対策機能しかありませんでしたが、現在のWindows 10搭載のものでは、一般的なウイルス対策機能をはじめ、従来製品から機能を強化しています。
現在では、マイクロソフトが日々世界から収集・蓄積した最新の脅威情報をクラウドで迅速に反映する機能を備えているため、検知率の面でもサードパーティ製のアンチウイルス製品と遜色のないものとなっています。システムトラブルが非常に少ないという利点もあります。
もちろん、より高度なアンチウイルスソフトを求める場合には、セキュリティ企業が提供するアンチウイルスソフトを利用することでも問題ありません。
気を付けていただきたい事としては、アンチウイルスソフトをインストールすると、Windows Defenderは、自動的に無効になるように設定されますので、ご注意ください。
自分でできる更なるセキュリティ強化
ご自身で利用しているPCの更なるセキュリティ強化として大事な点は、「本人確認」です。
本人確認を行う作業を「認証」といい、大きく3つの種類が存在します。
自分だけが知っている情報で本人確認を行います。
単なる情報なので情報漏えいのリスクがあります。
・Something you have(持っていること)
自分だけが持っている物で本人確認を行います。
安全性は高いですが、盗難などには気を付ける必要があります。
・Something you are(自分の身体)
指紋や顔など、身体の一部分で本人確認をします。
身体の障害により認証できなくなることがあります。
いずれの方法もメリット、デメリットがあります。複数の方法(多要素認証)を利用してセキュリティの強化をしましょう。
セキュリティ対策のため最低限実践すべき「5つのルール」
今回、解説した内容以外にも、多くのセキュリティ強化の情報があります。
最新の情報を定期的に、確認し、セキュリティのアップデートを行うようにしましょう。
また、最低限必要なルールを記載しますので、是非、確認してください。
②アンチウイルスソフトを利用(最低でもWindows Defenderを利用)
③パスワードの管理の徹底
④パスワードは教えない・使い回さない
⑤重要なものは多要素認証を利用
インターネットを利用する犯罪者はいます。リスクを理解し、適切な対応を心がけてください。
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